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雨の紫陽花



紫陽花の 珠となりたし きみが胸の・・・

そのあとがどうしても思い出せない。
高校生のころに読んでいた文芸雑誌に載っていた一首。


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いまは一体どれくらいの種類があるのだろう?
英名ハイドランジア。「紫陽花」とあてるが、
もとは大和言葉で、「集真藍」、
青い花が集まって咲くという意味だったとか。





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   きれいなブルーもあれば、
   やさしげなピンクもある。
   最近では西洋種の
   白く縦に長いものもよく見かける。
   土の酸性度が高いと青くなり、
   低いほどにピンクになるのだそう。




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もとは太平洋沿岸に自生するガクアジサイが原種で、
江戸時代に一気に改良が進み、一般にも広まっていったのだとか。
ということは、日本が原産国なのだろう。



これがヨーロッパに紹介されたのは、
1823年にシーボルトが著した『日本植物誌』のによる とされてきたが、
それよりも早く、1789年にイギリス人のバンクスが、
日本から中国にわたっていたアジサイを紹介したと 物の本にある。



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シーボルトがアジサイに名づけたのが「オタクサ」。
愛人・楠本滝の名を取ったのだとか。
今その名は学名としては使われていないが、
以来ヨーロッパではアジサイの大ブレークを迎え、
「東洋の薔薇」と呼ばれるようになった。


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上の浮世絵は、文化文政期に活躍した
三代目坂東三津五郎。
深川の自宅の庭で紫陽花を切ったところを描いたもの。
三津五郎の替紋である熨斗菱の浴衣を着て
いかにもくつろいだ感じ。



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もう梅雨も明けるにも間近なのだろう。
いま少し、しとしと雨が続くが、
紫陽花もそろそろ終盤といった観。
それでもまだ咲き誇るものあり。
ときにハッと胸をつかれるほどに鮮やかだったりする。

雨と紫陽花。
梅雨もまた愉し。
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by edo-ukiyo-doll | 2009-07-08 11:20 | 江戸歳時記 | Comments(0)