Edo-CoCo

edococo.exblog.jp
ブログトップ

江戸の夏の氷




f0186852_12184138.jpg








きのうは「大暑」・・・一番暑いころ・・・でしたけれど、
まるで梅雨の戻り。
夜には肌寒くさえありました。
去年の今頃は、大変な暑さでしたのに。


さて、7月22日は、旧暦の水無月、つまり6月1日でした。
大暑ですから、江戸も暑いことこの上ないわけで、
何とか涼しさを求め、舟遊びに、夕涼み・・・・
そんな庶民とはかけはなれた、将軍家の夏の行事に、
「氷」の献上があります。


f0186852_12114725.jpg
江戸時代、雪の多い加賀藩では犀川の上流と、
城内にも氷室を持っていました。
氷室というのは氷を保存する小屋で、右のイラストのようなもの。
なかには1月に、ぎっしりと雪が詰め込まれ、氷をキープします。

加賀藩では、毎年5月の末になりますと、
江戸に向かって早飛脚を立てます。
8人編成の人足たちが1組となって、随所で全員入れ替わり、
昼夜をかまわず走り続け、通常10日かかる行程を、
なんと半分の5日で走り抜けます。

これが将軍家に献上されるのが、6月1日。
江戸っ子たちはこぞって沿道に立ち、
長持ちに入れられた「お氷さま」からしたたる一滴でも浴びようと、
たいへんな騒ぎです。


f0186852_121635.jpg















さて、江戸城に到着した氷は、
削られ砂糖水か何かをかけたものを、将軍家が食されたのでしょう。
ちょうど、平安時代の清少納言の『枕草子』に
「削り氷にあまづら入れて新しき金まりに入れたる」を
「あてなるもの」としています。
「あてなるもの」とは高貴なものくらいの意味でしょうか。
平安時代にすでにかき氷があったんですね!

夏の氷が初めて記録に登場するのは、『日本書紀』です。
夏のある日、奈良近郊で領主の氷室を見つけた皇子が、
その氷を天王に献上し、たいそう喜ばれたのだとか。
江戸時代も、天皇家への氷献上も続けられていました。

f0186852_12264264.jpg





では庶民は・・・といいますと、
夏の氷など目にすることもできませんので、
「旧年寒氷をもって製したる餅を食してこれに比らふ」と、
『東都歳時記』の6月1日の項に書かれています。
まあ、息災であるようにとの行事ですから。




ちなみに私は、
午後に苺みるくアイスをいただきました。
シャリシャリがたまりません!

f0186852_12304675.jpg
[PR]
by edo-ukiyo-doll | 2009-07-24 12:31 | 江戸歳時記 | Comments(0)