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旨し、うまし、寒蜆


「納豆と蜆(しじみ)に朝起こされる」
と江戸時代の川柳にあります。
納豆売りと蜆売りは朝一番に、長屋まで売りにきました。

蜆がおいしいといわれる寒です。
「味は寒蜆 土用蜆は腹薬」
って昔から言われますものね。
でも一説には、蜆は寒中より、春先がおいしいとも。

今も、出回っているのは大和蜆という、ふっくらした形のものです。
琵琶湖の瀬田蜆は淡水、宍道湖や青森の十三湖では、
汽水域(淡水と海水の入り混じった水域)の蜆です。

赤味噌仕立てが一般的ですけれど、
このごろはあまり大きな粒が出ません。
小さかったらいっそ、身を食べるのはあきらめて、
蜆をうんと煮て濃い出汁を作ります。
田舎味噌を薄く溶き、塩で味を調えます。
蜆の味が濃く、蜆好きにはたまらないうまさになります。

蜆は良質のたんぱく質を含んで消化がよく、
ビタミンB12を大量に含んで、肝臓の働きを助けます。
昔から黄疸に効くといわれ、
毎日のように飲んでいた人もいます。
「蜆売り黄色なつらへ高く売り」
という川柳は、黄色い顔は黄疸の人の特徴なので、
そんな人には高く売りつけるという意味。

お酒を上がるお方、蜆汁を飲みましょう!




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「江戸浮世人形」の「初卯」
中央にわらづとがかけてあり、中の黒い粒つぶが「業平蜆」



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「初卯」の蜆の部分を拡大しています。















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左の画は、亀戸天神で売られていたワラづとに入ったお土産の蜆を
ばら撒いてしまい、あわてて拾う小僧さん。
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by edo-ukiyo-doll | 2010-01-24 21:33 | 江戸の食べ物 | Comments(0)