江戸の雨

先日まで猛暑などなかったような顔して冷たい雨が降り、
秋分の日を境にうって変わってこの寒さ・・・・。
すさまじい寒暖差に、お風邪召しませんようにね。

さて、「江戸の雨」といっても、
江戸の町に降る雨ではなく、江戸時代の雨降りの様子。

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これは、夏の驟雨といったときの光景。
美人画的な絵ですから、振袖のお嬢さんたちがいっぱい!
中にははだしの人もいて、寛政のころと思われますから、
1800年ころで、私たちの思い描きやすい「江戸」、それは幕末なのですが、
それよりも50年前くらいの時代です。
この頃はまだ、ゆったりと時間が流れている感じがします。

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雨用の下駄に足駄(あしだ)と言って、
普通の下駄より歯が長い下駄があります。
今でも板前さんなんか、
水場で働く方は、はいてます。
これに対して普通の下駄は、
「日和下駄(ひよりげた)」って言いますね。


傘は差すもの、笠はかぶるもの。
笠は古くからありましたけれど、
傘・・・唐傘が普及したのは、江戸時代後期になってからです。



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この画は江戸で通称「照り降り町」
と呼ばれていた町。
「笠」と「傘」を売っていたので、
しゃれてこう呼んでいたのですね。
晴れたら「笠」、雨なら「傘」ってわけ。


浪人の傘貼り・・・よくテレビで見ますね。
先日、テレビで、実際の傘作りを見ていましたら、
その工程の長く、仕組みの複雑なこと・・・・。
竹から骨を作る職人さん、組み立てる職人さん、
紙を張る職人さん・・・・手間もかかります。
ですから江戸時代でも、傘は高級なものでした。
かの越後屋(三越の前身)では、「振る舞い傘」といって、
雨の日にはお客様に傘を振舞いました。
傘には大きく「越後屋」と書いて・・・。
すごいアイディアの宣伝です!


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これは旅の途中の雨の装い。
左の手綱を持っている人が着ているのは、「廻り合羽」といって、
木綿の間に渋紙を挟みこみ、雨を通さないようになっているもの。
右端の人は蓑(みの)を着ています。
蓑は藁でできていますが、藁はある程度撥水性があって、
藁に沿って雨が流れていくので、
内側に雨がしみてこないようになっています。


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こちらは大川端でも驟雨の風景。
一本の傘に、3人も!
外で働く男たちは、この頃は頭さえ濡れなければ、
ということでしょうか。
やはり髷はあまり崩したくないのか知らん?



江戸の雨は、なんだかみんな元気です。



さて、関東はこの1週間、雨がつづくようです。
秋の長雨、なのでしょうか。
雨が上がったころには、大きな秋が来ているのでしょうか?
楽しみですね。
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by edo-ukiyo-doll | 2010-09-27 18:21 | 江戸ぐらし | Comments(0)

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