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「歳暮の雪」

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十二月、「師走」と書くのは、師匠も駆けずり回るほど忙しい月、という意味ではなく、
本来、この「師」は僧侶のこと。
お盆と同様に、年の暮れにも先祖のため、僧侶に経を唱えてもらうので、
師、つまり僧侶が駆けずり回る、と言う意味である。 

師走はお歳暮の時期だが、江戸時代にもお歳暮は盛んに贈答されていた。
武家は上司に、商人はお得意様に、また庶民はお世話になった方々に贈る。
鴨や鶏、鮒や干魚、塩魚、中でも新巻鮭や数の子は、当時も贈答の品のトップにあり、
これは年神様にお供えするお神酒の肴とするためといわれる。
江戸時代には、じかに先様に届けるのが慣わしだった。
国貞による『東叡下歳暮の雪』をもとに作ったこの作品の女も、
あいにくと雪の中歳暮を届けに、東叡山、
つまり上野の山のすそに差し掛かった、というところか。

なお、タイトルになっている「歳暮の雪」の「歳暮」は
ギフトの「お歳暮」のことでなく「年の暮れ」を意味するもの。




〈制作こぼれ話〉
この作品の大変だったのは、雪の見せ方です。
どうやったら雪がふんわりと積もっている感じが出せるだろうか・・・?
塩やらクリスマスに使うスプレー、発泡スチロールの粒・・・・
いろいろ考えましたが、結局、昔、映画やスタジオで使っていた綿を使いました。

担いでいるのは新巻鮭ですが、
新巻鮭の写真や、北斎の画がとても参考になりました。
見たままそっくりに作っていけばよいので、
それほどたいへんではありません。
皮の光った感じをだすには、ヒミツの絵の具を使います〈笑〉。

いちばん大変だったのは、キモノの枚数の多さ!!
すべて粘土で作りますので、気が付いたらダルマみたいになってる・・・
なんてこともあり、つねに全体のバランスを見ながら成形します。
これがけっこう大変なんですがな。
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by edo-ukiyo-doll | 2010-12-20 16:56 | 「江戸浮世人形」 | Comments(0)