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ほ、ほ、蛍の宵

蛍をごらんになったことはありますか?
源氏蛍の時季はもうすぎて、平家蛍のころでしょうか。
私は超田舎育ちなので、家の二方は田んぼでしたから、
窓を開ければ蛍が飛んでいるのが見えたものです。
それでも夜、蛍狩りに行くのは楽しみとこわさが半分ずつ。
というのも、
「蛍と蛇を間違えないで。蛇の目は光って蛍に見えるから」
って言われたからでした。



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さて、江戸時代の蛍狩りです!
蛍狩りにはやはり少々郊外へと出かけます。
まず第一の名所は、落合の姿見の橋辺あたりといいます。
このあたりの蛍は「落合蛍」といって、ひときわ明るかったとか。
現在は「おとめ山公園」になって、蛍の保存飼育ががなされ、
夏には蛍鑑賞会が行われています。
「おとめ山」は乙女山ではなく、御留山。
将軍のお狩場があった名残です。
王子滝野川では、どこよりも早く蛍が飛びかうので、名所になっています。
他には石神井川、谷中の蛍沢、目黒あたりの田畑、墨田堤などなど。



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上の画は英泉の描く御茶ノ水の蛍。
画中に「茗渓」とありますが、
そういえばかつてお茶の水橋のそばに「茗渓堂」という本屋さんがありました。


平家蛍に源氏蛍。日本には約40種の蛍がいるそうです。
農薬や汚水、はたまた開発によって、蛍は激減してきましたが、
近年、蛍は健康な土地のバロメーター的役割をになって、
人工飼育などによって、復活されている地域も増えました。


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蛍の語源ですが、「ほ」は「火」のこと、「たる」は「垂れる」の意。
「蛍とは、この虫の身より火垂るるの意」と昔の本にあります。
清少納言は『枕草子』で、
「夏は夜。月のころはさらなり。闇もなほ蛍飛びちがひたる、
雨など降るさへをかし」
と述べています。


今年はどこかで、蛍が見られますでしょうか?
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by edo-ukiyo-doll | 2011-07-08 22:24 | 江戸歳時記 | Comments(0)