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おいしい夏のお薬・真桑瓜

立秋が過ぎたなんて思えないほどの暑さですね。
東北の電力不足と異常な暑さは、災害の追いうちです。
関東のものとしてせめて節電に心がけます。

さて江戸のころの暑さ対策!
徳川家康が「暑邪を除くべき良薬」と推進したのは、
なんとマクワウリでした。
「真桑瓜」とも書きます。

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              北斎の描いた真桑瓜。

これの黄色いのもあって、
それは「金瓜」と書いて「キンカ」と呼び、
秋田では「キンカウリ」と呼んでました。
真桑瓜とスペインメロンを
掛け合わせて作られたのが「プリンスメロン」です。


夏には路上でも水菓子の一つとして売ります。



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黄色い真桑瓜とくびれた縞瓜ですね。


真桑瓜は、縄文時代の遺跡からも種が出土している
という昔からの食べ物です。
アフリカや中東が原産地で、中国・朝鮮半島を経て、
日本に入ったのだとか。
真桑村(美濃国。現・岐阜県本巣市)に、鳥が種を運んできて
実がなり、それを朝廷に献上したところ、
大いに喜ばれたそうで、以降、真桑村の瓜は
時代経て、織田信長がこれを大いに保護し、広めたようです。


そして、徳川家康もまたこれに注目し、
真桑村からベテランの農民を呼び寄せ、
江戸の西、鳴子や府中で作らせました。
「暑邪を除く良薬」として、
幕府御用達の真桑瓜畑を作らせたほか、
庶民の間にも浸透させました。

そんなわけで、江戸では西瓜と真桑瓜は、夏の必需品!
たぶん江戸時代には、全国で真桑瓜が栽培されたはずです。



江戸では、夏の川遊びのシーズンに食物を積んで売りまわる「うろうろ舟」でも、
西瓜と共に真桑瓜も販売されます。


現在では江戸の野菜ブームでもありますけれど、
東京では「成子瓜」として、江戸の余韻を再び・・・・。
                     

                   
真桑瓜は、「味瓜」「ぼんてん瓜」「みやこ瓜」「あま瓜」
「甜瓜(てんか)」「まっか」などなど、
全国で呼び方が異なります。
それほど全国に普及していたのですね。
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by edo-ukiyo-doll | 2011-08-10 07:03 | 江戸歳時記 | Comments(0)