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風流ですなあ、紅葉狩り。

週の後半、あいにくの雨ですが、皇居の回りも紅葉となりました。

江戸の紅葉の見頃は立冬(2011年は11月8日)より7、8日頃と、
『東都歳時記』にあります。
ですが地球温暖化のせいもありましょうか、年々時期は遅くなり、
今年は、1~2週間、あるいはそれ以上遅くなっているところもあるようです。

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現代では紅葉は眺めるだけになりましたが、
平安時代には宮中やの貴族たちが、
紅葉のもとで宴を開き、
和歌を詠み「紅葉合(もみじあわせ)」
といって、これを競う遊びが流行りました。
それが江戸時代には、
庶民にまで広がっていきます。



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江戸時代の紅葉狩りは、
桜のお花見のように大勢で繰り出すのではなく、
小人数でその下で宴を催したり、
句をひねったり、紅葉を満喫します。
紅葉狩りをするのは隠人、
医者、僧侶などで、婦女子はしない
・・・・ともいわれていますが、
浮世絵や草紙の挿絵などには、
女性や子供も多く見られます。
宴や句会などを催したのが、
医者、 隠人、僧侶など
・・・ということかもしれません。


江戸時代には、園芸の熱狂的大ブームの中、
紅葉や楓も園芸の的となりました。
8代暴れん坊将軍・吉宗の時代、
唐から献上された「トウカエデ」というのを、
伊藤何某という人物に託され、
伊藤氏は接木でみごとにふやすことができました。
吉宗将軍はいたく感心し、伊藤氏にこれを下げ渡したところ、
楓のとりこになってしまっていた彼は、
たくさんの楓の種を開発したそうです。
そんなこともあって、江戸時代には100種を超える楓があります。

でも・・・・・カエデとモミジの区別がわからないので、きかないでね~037.gif



さてさて、そりゃあ紅葉は京の都はさもありなんですが、
品川鮫洲の海晏寺(かいあんじ)や、
向嶋の秋葉大権現、下谷の正燈寺、滝の川などなど、
お江戸にもたくさんの名所があります。


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ことのほか海晏寺(上の画)は紅葉の名所として名高く
ここは曹洞宗補陀落山海晏寺というのが正式名称。 
現在は第一京浜が横を通り、かつての紅葉を愛でた面影はなくなってしまいましたが、
当時の様子はたくさんの画に残されています。



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こちらは「真間の紅葉手古那の社継はし」とタイトルの付いた
広重の「江戸百景」の画。
真間は現在の千葉県市川市のあたり。
7世紀の半ばころのお話です。
手古那という美しい乙女がおりました。
あまりの美しさに大勢の男たちが、言い寄ってきました。
そのことに思い余った手古那は、
当時海だったこの地に身を投じた・・・・・
という伝説の土地です。
江戸からかなり離れていますが、紅葉の名所として、
物悲しい伝説に心はせながら、
江戸の人々は訪れるのでしょう。


我が家の近くの銀杏並木も、「金色のちひさき鳥のかたちして」
はらはらと舞い散り始めています。
「ポプラ並木、まっ黄色だね!」
というけど、あれはポプラじゃなくて、銀杏ですからね!

雨が上がったら、紅葉を見に行きませう。





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by edo-ukiyo-doll | 2011-12-01 10:30 | 江戸歳時記 | Comments(0)