そうだ、江戸へ行こう! 蛍狩りに。

先日、房総にお住まいの知り合いが、
お近くで蛍をごらんになったそうで。
自然の状況下で、蛍を見かけなくなって、はや数十年!

江戸では立夏の後、40日たった頃から蛍・・・・
といいますから、いまごろは蛍狩りにでかけているのだろうなあと、
あこがれてしまうわけです。

江戸ならば、ちょっと郊外に足を運べば、
蛍の名所はあちらこちらにあります。
以前ご紹介した「ほ、ほ、蛍」の項では、
御茶ノ水を取り上げましたが、
谷中の蛍沢(現・台東区谷中)は特に有名です。


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現在も谷中に健在の宗林寺は、
家康が入府の折、駿河から連れてきたという古刹。
この本堂のそばに幅9尺(3メートル弱)、
長さが10間(20メートル弱)ほどの池があって、
ここが蛍沢と呼ばれていたと古い記録にはあるようです。
後年はこの一帯を蛍沢と呼ぶようになったらしく、
現在でも「蛍坂」という細い坂があります。




ではしばし、江戸の人々と一緒に、蛍狩りをお楽しみください。

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左の、春信の描く蛍狩りは、
ロマンチック。
小川には水車が回っています。




右の、英泉のは娘と
おっかさんかも。
蛍狩りで、
こんな人たちと出会えたら、
うれしいでしょうね




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ここも蛍狩りの名所、高田の落合。


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蛍をとるには、先の葉だけを残した笹竹を使うのね












ほら、こんなにとれたゼイ!」f0186852_1141332.jpg










おや、あちらが賑わしいですなあ










こうやってとった蛍は
「籠中にいれて家裹(いえづと・おみやげのこと)とす」ることが多いようです。


郊外までなかなか行けない人も多いですから、
町には虫売りがやってきます。
もちろん蛍もあります。
蛍は、こんな籠に入れて売られるんですね。

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丸いのや四角いの。
黒の紗を張って、蛍の光を生かすように、
工夫されているのでしょうね。
どうやって作られているのか、
不思議なほど繊細なものもあります。






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「源氏絵」でももちろん、蛍狩り。
なんと賑やかな御殿のお庭でしょう。
お女中たちのはじけるような笑い声、
聞こえてきそうです。

そういえば、「源氏絵」って、とっても不思議な空間です。
 いつかご紹介しますね。







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by edo-ukiyo-doll | 2012-06-19 13:21 | 江戸歳時記 | Comments(0)

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