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江戸の盆


江戸のお盆は、なかなかに忙しいのですが、文月12日には、盆市が立ちます。
盆市はお盆の行事に必要なもの一切を商う市で、「草市」とも言われます。
東京ならば、もんじゃ焼きで有名になった月島で、
新暦のお盆になりますが、現在も続いていて大いににぎわっています。
      

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お盆は盂蘭盆会のことですが、
文月の13日~16日は「魂祭(たままつり)」といって、
ご先祖さまの霊を迎える習慣は、現代もおなじですね。
現代よりはもっとしっかりしてまして、
家の中には竹で精霊棚を作り、ここにお供えをします。
そういえば子どものころ、田舎の祖父の家で精霊棚を見た記憶があります。
その土地ではお墓の前にも小さな精霊棚をつくって、お供えをしていましたっけ。



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さて、江戸です。
7月12日の昼から、
市中の各所で開かれますが、
12日は吉原仲ノ町、深川櫓下、
本所四ツ目などで。
13日には日本橋や両国、
人形町などで、さまざまなものが売られます。

竹、菰のむしろ、間瀬垣(ませがき)、苧殻(おがら)、ほおずき、
白や黄の茄子、紅花、榧(かや)の実、青柿、青栗、秋の花々、
蓮の葉、蓮花、瓢箪、瓜などで作った牛馬、盆燈籠、盆提灯、
線香、焙烙(ほうろく)、
そのほかに、さまざまな菓子や食べ物も売っています。
盆市でなくても、荷担い売りが町にやってきますので、
それでもお盆のしたくはできますが、やっぱり市は楽しみです。



12日の夜には、迎え火をたきますが、
いまでも土地によっては、迎え火、送り火をたかれるところもありますね。
場所によっては13日の朝にたくところもあります。
これは十億万土の彼方から、
精霊が迷わないでたどり着けるようにとか、
たいた煙に乗ってやってくるから、などと言われています。



盂蘭盆会の期間を「盆中」と呼んで、
墓参りをしたり、僧侶を家に呼んでお経をあげてもらうのは、
これも現代でも同じですね。


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現代で見られない盆の様子があります。
江戸の街中では、女の子たちが手をつなぎ連なって、
歌を歌い歩くのですが、これが「かまびすしい」とまであります。
これは、延宝5年(1677年)には禁令が出るほどで、
文月に入るなり、女の子たちはいたるところで踊りまくり、
衣装も華美になって、エスカレートしていったためのようです。



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文月の13日には、
王子稲荷の大祭もありますし、
吉原の灯籠も
見に行かなくっちゃならないし、
盆踊りも参加したいし、
江戸のお盆は大忙しで、
16日の朝に送り火をたいて、
ご先祖さまをお送りして、
やっと一息つける、
といったところでしょうか。


盆灯篭もとってもきれいで、心惹かれます。
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by edo-ukiyo-doll | 2012-08-13 20:08 | 江戸歳時記 | Comments(0)