「江戸浮世人形」の作り方

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「江戸浮世人形」というのは、
浮世絵に描かれている人物を、立体化した人形です。
先生なんていません。人形の本なんかも、読んでいません。
最初から、自分で考えて、
自分の人形を作ろうと思って始めたので、
先生はいないのです。
こうゆうのを「無師獨創(むしどくそう)」と名づけました。

よく、「着物の布をたくさん持ってるんでしょうね」とか
「着物だけ和紙なんですか?」と聞かれますが、
顔も腕や足も、そして着物も全部粘土で作っています。
と言うとみなさん、ビックリされますが、
粘土には見えないらしいです。

なぜ粘土でなくちゃならないか?
『江戸浮世人形』は、時代考証に重点をおいてますから、
着物の柄も、
当然その時代に存在した文様でなければなりません。
ところが、江戸時代の着物の布なんて入手は困難です。
浮世絵と全く同じに作りたかったので、
たとえ江戸時代の布が手に入ったとしても、
やっぱり着物も粘土で作ってますね。
粘土の上に彩色すれば、どんな柄も自由に描けますから。

粘土で人形の形に作り、自然乾燥させます。
1週間くらいで完全に乾燥したら、今度は
カービングし、サンドペーパーをかけます。
その作業は、粘土の粉が空中に舞い、手にタコができ、
肩はこれ以上ないほどこり・・・、
これだもの、誰もやってみたいなんて人はいませんよね。
あ~あ、これまで一人もいないんですよ、一人も!

それが終わったらあとは彩色ですから、これは楽しい。
下地剤を塗って、肌を塗り、下着を塗り、
いよいよ着物を彩色していきます。
着物の柄も浮世絵の通りに、一筆ずつ丹念に描いていけば、
ゴールは間近か。

かんざしは竹串を削って作ります。7ミリくらいかな?
もちろん、帯の内側もちゃんと模様を描きます。
完成までに早くて3ヶ月。仕事、遅いですから。
人生、道草ばっかりくってるし・・・。ショボン。

いえいえ、そんな難しいことはありません。
「ぶきっちょ!」
と言われ続けているわたくしがやってるくらいなんですから、誰にでもできます。
作りたい! 江戸が見たい! という情熱さえあれば、
全然たいしたことないですよ。
どなたか、作ってみませんか?




*註 すべての人形作品の、無断転写・複写を禁じます。
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Commented by 河田義之 at 2015-07-18 11:41 x
はじめまして。
陶芸家です。
作品を拝見し感動しました!
こういう方がいらっしゃるんだな~と感心しています。
近年私も「時代劇画」を陶人形で再現しておりまして、色々資料を探しているうちに見つけました。
私の場合アンダーグラウンドのフリーの陶芸家ですが、岩下様の作品はとても参考になりますし、時代背景も面白いですね!
またまた頑張れると思いました!
ありがとうございます!
Commented by edo-ukiyo-doll at 2015-08-13 16:06
河田さま。

お返事が大変遅れ、申し訳ございません。

そうおっしゃっていただきますと、私の方も心強く、
認めてくださる方が、世の中にはおいでなのだとうれしく、ありがたく思います。
私はアートなど習ったこともなく、すべて試行錯誤でやってまいりましたので、
河田さまのご参考になるか怪しいところですが、
お互いに頑張っていきましょう。

ありがとうございました。
Commented by edo-ukiyo-doll at 2017-01-30 21:17
田中様
房総半島に『江戸浮世人形』の教室があります。制作実技と江戸文化の講義を受けていただきます。ただ技術として作ることができるというものではなく、江戸の知識や時代考証も覚えていただくことになります。それがお望みのこととどうつながるのか、もう少しお話をうかがわせてください。つきましては、田中様のメールアドレスをこのコメントでお知らせください。なお、田中様のコメントは公開いたしませんので、コメント欄下の非公開コメントにチェックしてください。
by edo-ukiyo-doll | 2008-09-17 17:22 | 「江戸浮世人形」 | Comments(3)

「江戸浮世人形」人形師・岩下深雪の江戸はここにあり       ホームページ開設 http://edoukiyoningyo.edo-jidai.com


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