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「江戸浮世人形」の作り方

「江戸浮世人形」の作り方_f0186852_17182794.jpg「江戸浮世人形」というのは、
浮世絵に描かれている人物を、立体化した人形です。
先生なんていません。人形の本なんかも、読んでいません。
最初から、自分で考えて、
自分の人形を作ろうと思って始めたので、
先生はいないのです。
こうゆうのを「無師獨創(むしどくそう)」と名づけました。



よく、「着物の布をたくさん持ってるんでしょうね」とか
「着物だけ和紙なんですか?」と聞かれますが、
顔も腕や足も、そして着物も全部粘土で作っています。
と言うとみなさん、ビックリされますが、
粘土には見えないらしいです。




なぜ粘土でなくちゃならないか?
『江戸浮世人形』は、時代考証に重点をおいてますから、
着物の柄も、
当然その時代に存在した文様でなければなりません。
ところが、江戸時代の着物の布なんて入手は困難です。
浮世絵と全く同じに作りたかったので、
たとえ江戸時代の布が手に入ったとしても、
やっぱり着物も粘土で作ってますね。
粘土の上に彩色すれば、どんな柄も自由に描けますから。



粘土で人形の形に作り、自然乾燥させます。
1週間くらいで完全に乾燥したら、今度は
カービングし、サンドペーパーをかけます。
その作業は、粘土の粉が空中に舞い、手にタコができ、
肩はこれ以上ないほどこり・・・、
これだもの、誰もやってみたいなんて人はいませんよね。
あ~あ、これまで一人もいないんですよ、一人も!



それが終わったらあとは彩色ですから、これは楽しい。
下地剤を塗って、肌を塗り、下着を塗り、
いよいよ着物を彩色していきます。
着物の柄も浮世絵の通りに、一筆ずつ丹念に描いていけば、
ゴールは間近か。



かんざしは竹串を削って作ります。7ミリくらいかな?
もちろん、帯の内側もちゃんと模様を描きます。
完成までに早くて3ヶ月。仕事、遅いですから。
人生、道草ばっかりくってるし・・・。ショボン。



いえいえ、そんな難しいことはありません。
「ぶきっちょ!」
と言われ続けているわたくしがやってるくらいなんですから、誰にでもできます。
作りたい! 江戸が見たい! という情熱さえあれば、
全然たいしたことないですよ。
どなたか、作ってみませんか?



*追記 但し、江戸のお勉強も最低限必要です。




*註 すべての人形作品の、無断転写・複写を禁じます。
































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by edo-ukiyo-doll | 2008-09-17 17:22 | 「江戸浮世人形」