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ようこそ日本へ。うつくしい日本の赤のいろ。



どこかのキャッチフレーズを、はい、パクリました。
もし、外国からの観光客が、日本を訪れる理由を
「日本の赤色が見たいから」と答える人がいたとしたら、
思わず抱きしめてしまうかもしれません。
よほど日本に惚れこんだお方と、お見受けいたしますから。


ようこそ日本へ。うつくしい日本の赤のいろ。_f0186852_1773111.jpg
浮世絵を錦絵ともいい、
錦絵を初めは紅絵と呼んでいました。
浮世絵も最初はまだ色数が少なく、
紅色が主流でした。
でも後には紅絵は、
フルカラーの版画をさすことになります。
「紅」という言葉はそれほど、
日本の色の中では重要なのです。


右の浮世絵は、
鳥居清弘の「恋の深爪」
これも紅絵です。
経年による褪色が惜しまれますが、
もとはもっともっと
鮮やかな「紅色」だったのでしょうね。







ようこそ日本へ。うつくしい日本の赤のいろ。_f0186852_18334029.jpg      







         右は広重の「江戸百景」
          空の赤が見事ですね。






日本の赤には、実にさまざまありますが、一般的に私たちが「赤」
と認識するのは、紅、茜、朱などですね。
「アカ」とは夜が明けることに由来した言葉です。
夜明けの朝日の色なのでしょうね。
紅は紅花を夏に収穫し、冬の寒さの中で染色しますと、
鮮やかな紅色に仕上がり、これを「寒の紅」と言います。
茜は茜草という、日本に古くからある植物の根からとります。
朱は辰砂(しんしゃ)、大雑把にいいますと鉱物になります。






ようこそ日本へ。うつくしい日本の赤のいろ。_f0186852_1781187.jpg   私が一番好きな赤は、
   雪の中の赤。
   つばきの濃いピンク。
   南天の実の朱。
   雪をかむった鳥居の赤。
   雪の中の赤は、なにもなにもうつくしい。
 
   春なら紅梅。
   木瓜の花も赤くかわいいし、
   桜の色も赤のうち。



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              上はどこかのお宅のお正月飾りの祝い鯛の赤。
                   


夏は夾竹桃のショッキングピンク。和名ならさしずめ「中紅」。
緑が濃い季節、このピンクが映えます。
百日紅の赤も鮮やかです。
でも夏の赤でとっても好きなのは、
たとえば瀬戸内海のどこかの島で、
海を背景にした小さな郵便局(もうそう言わないんですね)の横に、
ポツンと立ってる、円筒形のあのポスト。

秋はやっぱり紅葉でしょうね。
どこの紅葉が好きですか? やっぱり京都?
私はどこでも、好き! 近所の公園でもいい(笑)。


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左は東京・浅草寺の大提灯の赤。



           右は京都・祇園の料亭の軒先の提灯の赤。

















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by edo-ukiyo-doll | 2008-10-07 17:59 | 江戸の文様・江戸の色