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カテゴリ:江戸の旅( 2 )

そうだ、温泉へ行こう!

やっと涼しくなって、さて湯治にでも・・・と江戸時代の人々も
温泉を思い描いたことでしょう。

徳川家康は江戸城を居城として、関八州も治めてからは、
関東の温泉をめぐりましたが、ことさら熱海の湯がお気に入り
だったとか。
さらに3代将軍家光の時代に、将軍家の別荘ができると、
参勤交代の大名たちも、泊まるようになり、
熱海はますます有名になっていきます。
またその湯を汲んで江戸城に献上するようになりますと、
「御殿湯」と呼ばれ、ものすごい熱海の宣伝になり、
さらに有名になっていきます。
『鬼平犯科帳』では、平蔵夫婦とおまさたちが、熱海に湯治に行きますね。



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熱海の湯の人気もさることながら、箱根もまた江戸から近いために、
湯治場として人気スポットでした。
上の浮世絵は、広重の描いた「箱根七湯図会」のうちの「塔の沢」。
江戸時代の温泉て、こんな雰囲気だったんですね。
ふつう湯治は、7日か10日を「一巡り」といい、三巡り位するので、
箱根でも長期滞在客しか泊めなかったのですが、
江戸時代後期には、「一日湯治」と称して、旅の客も泊めるようになり、
ずいぶん、お手軽な温泉となったということです。




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上は、国貞が描いた「東海道名所風景」の
「ハコ子(箱根)湯治」。
箱根の温泉場が示されています。




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草津温泉は、江戸時代最も人気のあった温泉です。
そのため、江戸から草津までの道中図も多く出版されています。
上の浮世絵は、草津温泉。
今も草津の町の真ん中では、湯畑がもうもうと湯気を上げていますが、
ここで採取される「湯の花」は、当時も人気のお土産となっています。

福島県の飯坂温泉は、白川藩主、松平定信が、
寛政12年(1800年)領地を視察したときに立ち寄り、
「温泉あしからず」と記しているそうです。
他にも江戸時代から、あるいはそれ以前から続く
由緒ある温泉として、代表的なところは、
伊香保、有馬、山中、雲仙、別府・・・
日本は温泉王国なのです。








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by edo-ukiyo-doll | 2009-09-02 19:38 | 江戸の旅 | Comments(0)

越すに越されぬ・・・・・・・・川越し

江戸時代の旅で、大変だったことの一つに、
橋も、渡し舟もない川を渡らなければならないことがあります。
しかも深みもあるので、旅人が一人では歩いて渡ることができません。
そこで「川越人足(かわごしにんそく)」という、川を渡してくれる人々がいました。
旅人は川越人足の肩車か、輦台(れんだい)で川を越えることになります。


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これは、府中の阿部川の川越の様子です。
女の3人旅に、供の男がついています。
手前の女は肩車、真ん中の女は駕籠ごと「平輦台(ひられんだい)」に乗り、
向こうの女は平輦台に、じかに乗っています。
対岸から荷を積んだ馬が、人足にくつわを取られて渡っています。



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相撲取りの川越しは、人足が多く要ります。
四つ手駕籠からはみ出し加減の関取の駕籠は、人足4人で担いでいます。



♪箱根八里は馬でも越すが 越すに越されぬ大井川~♪
というのをお聴きになったことがおありかと思います。
東海道五十三次で、駿河(するが)国と遠江(とおとうみ)国の間の大井川は、
川幅が1,3キロもある上に流れが速く、明治時代になるまで、橋が架けられませんでした。
幕府の政策もありましたが、人足の反対もありましたし、
架橋の技術の難しさゆえだったといわれています。


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さて右は大井川の川越風景。
参勤交代の大名行列が、
肩車や輦台で対岸に向かいます。



川越をするには、川会所で川札(チケット)を買い、
決められた枚数を人足に渡し、人足は受け取った川札を髷(まげ)に結んで、
川を渡ったら札場で換金します。
水量などで川札の値段は毎日変動します。

雨が降って水かさが増し、一定量を超えると「川留め」といって、
川越が禁止になり、渡れなくなります。
大名行列が重なったりしたら、もう大変な騒ぎです。
一般の旅人も、旅籠(はたご)代はかさむし、日程は狂うし、
退屈だし、きつい旅になりますが、
近くの金谷や島田宿は、大いに潤ったのです。



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現代からしたら、こんなに旅行が大変だったの!
と思われるかもしれませんけれど、
江戸人と、現代人の感覚とは全く違います。
駕籠で旅するなんて、きっと新幹線か、飛行機での旅・・・
くらいの感覚かもしれませんね。
それに、時間はた~~~~ぷり、ありました。
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by edo-ukiyo-doll | 2009-08-02 23:03 | 江戸の旅 | Comments(0)