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江戸の涼しい水

月遅れのお盆になったのに、この暑さにはバテまくりです。
去年の夏の終わりころ、体調すぐれず近所の病院で診察を受けたところ、
「夏づかれです。単に疲れただけなので、出す薬はありません」
と言われ、翌日にはすっかり元気になったのを思い出しました。
医者の言葉は時に、薬になりますね。


さて、こんな暑さなので、涼しい水の画を取り上げましょう。
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これは「清水の立場」という湧水のあるところです。
甲州街道の府中宿と日野宿のあいだにあった休み処で、
現在の国立市谷保で、江戸時代にはこの一帯で、清水の湧出がたくさんあったといいます。
この画の店は酒屋でもあり、店前に湧き出す水は、
なんと涼しげでしょう。


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夏には、ところてんや素麺をこの清水にひたして、
お客さんに出すと書かれています。
夏の炎天下を歩いてきた旅人たちの臓腑に、冷たさがしみて、
また元気に歩きだせるのでしょう。






下は、「鍋谷の井」と呼ばれた湧水。

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現在の埼玉県川口市は、鋳物で有名ですが、
当時も鍋づくりが盛んでした。
この地も地下水脈が豊富で、湧水がたくさんあったといいます。
それにしても、この水の吹き上げる力はすごいですね。
水量が豊かなことがわかります。



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上の画は、北斎の『冨獄三十六景』のなかの「隠田の水車」。
水車が水を汲んでいるのを、ご覧になったことはありますか?
水しぶきがかかって、それはそれは涼しい。
水車小屋に、穀物を運ぶ男たち、
水車の流れで洗い物をする女たち、
子供はきっと下のほうで水遊びをしたのでしょう。


江戸も少し郊外では湧水が多く、
「冷水売り」たちも、ちゃんとした人は湧水を汲んでいました。

少しは涼しさを思い出していただけました?
あともう少しの辛抱で、この暑さも和らぐことでしょう。
心より、残暑お見舞い申し上げます。









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by edo-ukiyo-doll | 2015-08-13 16:45 | 江戸ぐらし | Comments(0)