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吉原の桜

東京はすっかりソメイヨシノも花が散り、葉桜の頃。

江戸時代はまだソメイヨシノではなかったのですが、
桜の種類もたくさんあって、花の時期が少しづつずれ、
かなりの期間楽しめたようです。

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これは江戸・吉原の桜並木。
浅草田んぼの向こうまで足を延ばしてもらうのは大変でしたが、
吉原の集客戦略は大変なもので、この桜並木もそのひとつ。
桜の頃になると植木職人が花の付いた桜を掘り起こし、
吉原の仲之町の大通りに植えるのです。

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                          桜の根もとには、山吹などを植えこみ、
                           その周りを青竹の垣で囲みます。



『新𠮷原年中行事』によると、
「二月二十五日より仲の町へ桜を植置き、三月節句花びらきといへり」
とあります。
3月3日(4日も含む)の節供は吉原の「紋日」といって、
遊女は必ずお客を呼ばなければならない一大イベントですから、
夕刻にはたくさんのぼんぼりに灯がともされ、すががきの音も賑わしく、
それはそれはまさに映画のワンシーンのようです(たぶん!)。

この時期に吉原に桜を植え置くようになったのは、
1740年代だったといわれていますから、
浅草田んぼの方に移転してから、90年くらいたって……という頃です。
桜が終わるとまた「根をこじて」移し替え、
あやめや菊などそれぞれのシーズンの花々を植えます。


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弥生の節供の後には、ごくろうさまの意味もあったのか、
𠮷原ではそれぞれの家(遊女屋)で「内証花見」といって、
遊女たちのなじみの客も呼んで、内芸者までも遊ばせたそうです。
つかの間の休息もあったようです。






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by edo-ukiyo-doll | 2017-04-21 11:43 | 江戸歳時記 | Comments(0)