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江戸の涼しい水

月遅れのお盆になったのに、この暑さにはバテまくりです。
去年の夏の終わりころ、体調すぐれず近所の病院で診察を受けたところ、
「夏づかれです。単に疲れただけなので、出す薬はありません」
と言われ、翌日にはすっかり元気になったのを思い出しました。
医者の言葉は時に、薬になりますね。


さて、こんな暑さなので、涼しい水の画を取り上げましょう。
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これは「清水の立場」という湧水のあるところです。
甲州街道の府中宿と日野宿のあいだにあった休み処で、
現在の国立市谷保で、江戸時代にはこの一帯で、清水の湧出がたくさんあったといいます。
この画の店は酒屋でもあり、店前に湧き出す水は、
なんと涼しげでしょう。


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夏には、ところてんや素麺をこの清水にひたして、
お客さんに出すと書かれています。
夏の炎天下を歩いてきた旅人たちの臓腑に、冷たさがしみて、
また元気に歩きだせるのでしょう。






下は、「鍋谷の井」と呼ばれた湧水。

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現在の埼玉県川口市は、鋳物で有名ですが、
当時も鍋づくりが盛んでした。
この地も地下水脈が豊富で、湧水がたくさんあったといいます。
それにしても、この水の吹き上げる力はすごいですね。
水量が豊かなことがわかります。



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上の画は、北斎の『冨獄三十六景』のなかの「隠田の水車」。
水車が水を汲んでいるのを、ご覧になったことはありますか?
水しぶきがかかって、それはそれは涼しい。
水車小屋に、穀物を運ぶ男たち、
水車の流れで洗い物をする女たち、
子供はきっと下のほうで水遊びをしたのでしょう。


江戸も少し郊外では湧水が多く、
「冷水売り」たちも、ちゃんとした人は湧水を汲んでいました。

少しは涼しさを思い出していただけました?
あともう少しの辛抱で、この暑さも和らぐことでしょう。
心より、残暑お見舞い申し上げます。









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# by edo-ukiyo-doll | 2015-08-13 16:45 | 江戸ぐらし | Comments(0)

かんぴょうはお好き? 

「かんぴょう」、「干瓢」と書きますね。
ご存知のように、かんぴょうは夕顔から作られますが、
夕顔の実は瓢(ふくべ、ひさご)といい、それを干したものだから、
干瓢と書きます。
ふくべやひさごは、夕顔やひょうたん、冬瓜(とうがん)の総称だそうで、
これってみんな夏に実がなるものですね。

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かんぴょう好きな人なんて
めったに聞きませんが、
私はなんとなく好きです。
以前テレビで干瓢の生産地から
・・・・・・という番組で、
夕顔の実を台に載せて、
しゅるしゅるしゅる~~~っと、
実を細長~くむいていく様子を見たら、
ああ、おいしそうだアと、
たまらなくなりました。
ヘンなヤツ?


かんぴょうは江戸時代にはすでに生産されていて、
東海道五十三次の五十番目の宿場町「水口(みなくち)」の名物でした。
水口は、現在の滋賀県甲賀郡水口町。
慶長年間に水口のお殿様、長束正家(ながつか・まさいえ)が作らせ、
江戸時代には一大産地となりました。
広重の『東海道五拾三次之内 水口 名物干瓢』にも描かれています。

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            夕顔の実を包丁で、細長く剥いている様子。


現在の干瓢生産一は、栃木県の下野(しもつけ)で、
なんと全国生産量の90%以上を占めているそうです。
正徳元年(1711年)に、水口のお殿様、
鳥居忠英(とりい・ただてる)が
下野の壬生に国替えになったとき、
種や栽培法を持ってきて広め、
かんぴょうは下野で
さらに改良を加えられていったのだそうです。
下野は保水性がありながら、
水はけのよい東ローム層なので、
夕顔栽培の適していたようです。
さらにこの地方では、夏に夕立が多く、
雷を「らいさま」と呼んで、恵みの雨としてきたそうです。
そんな風にテレビ番組で言ってましたっけ。


江戸時代には昆布や鰹節だけではなく、
特に精進料理などでは、かんぴょうは椎茸同様、
出汁が取れる代表格でしたし、
現代よりもっとたくさんの料理に使われていました。

夕顔といえば、『源氏物語』に登場するあの夕顔を思い出しますね。
夕方に咲く白い花は、朝にはしぼんでしまうがゆえに、
薄幸の女、夕顔と名付けられたのでしょう。

ちなみに夕顔の原産地は、北アフリカだそうで、
それが中国にわたり、日本に伝わって『源氏物語』に描かれ、
いまは海苔巻きになってると思うと、
かんぴょうは地球を旅したんだね~。





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# by edo-ukiyo-doll | 2015-07-17 15:42 | 江戸の食べ物 | Comments(0)

第16回「江戸茶話会」を開催します。


第16回「江戸茶話会」

「江戸の食べ物屋」



江戸はファーストフードの町。鮨にてんぷら、蕎麦、鰻・・・・・・
現代の和食の始まりは江戸時代。担い売りに屋台、高級料亭まで
さまざまな江戸の食べ物屋を浮世絵を見ながら解説します。


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●7月18日(土)
●午後2時~4時
●2,000円(お茶と和菓子付)
●定員は10名
●お問合せ・お申込み「お江戸漫遊連」 
このページの「コメント」でお願いいたします。
    その際、必ずメールアドレス、ご連絡電話番号をご記入ください。
    お申込のコメントは公開しませんので、個人情報は公開されません。
●会場は白子町・AD-FAN『江戸浮世人形ギャラリー』
●お申込は開催日の3日前までにお願いいたします。

*掲載の作品はイメージです。茶話会に使用しませんのでご了承ください。

主催/お江戸漫遊連&岩下人形工房  後援・協力/AD-FAN




あわせて、夏の企画展
「わくわく江戸の夏」
を開催いたしております。


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江戸は深川の一角を想定したジオラマ風の「夕涼み」、
江戸市民ののどを潤す「冷や水売り」、母と子のほほえましい「行水」など、
現代でも懐かしさを感じる、江戸の夏が広がります。
各作品には解説文が付いていますので、江戸の暮らしがよく理解できます。
夏のひと時九十九里浜と温泉で、しばし江戸の涼風に吹かれてみませんか。
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会期/6月20日(土)~8月30日(日) 火曜日定休
時間/11:00~15:00 (早仕舞いもあります)
(定休日以外にも休館の場合がありますので、ご来館前にメールでご確認ください)
『江戸浮世人形』ギャラリー
アクセス/JR外房線・茂原駅下車、「白子車庫」行きバスで20分「幸治」下車。
      東京駅南口から「白子中里」行き高速バス、終点下車。
      車では白子のバス通りから、アポロコースト室内テニスコート前。
●詳細はメールでお問い合わせください。









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# by edo-ukiyo-doll | 2015-07-01 17:56 | いろんなお知らせ | Comments(0)

「はまぐりびな」ワークショップ第一弾


2月14日(土)から始まった
「はまぐりびな」ワークショップの、第一グループが完成に至りました。


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1日目ははまぐりの貝に
粘土で台をつけ、
おひなさまと桜・橘を作りました。
今の時期ならい5日もあれば
乾くはずなのに、
途中2日間の雨だったため、
5日たっても乾かず・・・・。
何とか強制乾燥させ、
生徒さんが彩色に取り掛かれるよう、
研磨と下地剤塗り、
彩色の日を待ちました。


貝にはゴールドを塗り、
ひなの衣装が最大の難関!
でも、こんなにきれいに、どなたのも可愛くできあがりました。




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  ご夫妻で参加なさった方、
  お孫さんはどちらを選ぶか
  楽しみだそうです。








お友達とご参加なさって、
「たのしかった~!!」と満面の笑みです。
だって、世界に一つだけの、
ご自分が作ったおひな様ですものね。


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彩色は時間が2時間もオーバーしてしまいましたが、
「完成です!」
の声に皆さんが思わず拍手。
初めて工作をなさった方、筆になれない方も、
頑張りました。
私もうれしくなって、むねがあつ~~~くなりました。

皆様、お疲れ様でした。













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# by edo-ukiyo-doll | 2015-02-23 11:18 | ご報告など | Comments(0)

「はまぐり雛」ワークショップ

季節の物を作ろう

「はまぐり雛」ワークショップ


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 弥生三月はひな祭り。
 はまぐりの貝にのったかわいいおひなさまを作りましょう。

 はまぐりの貝殻に粘土で台を作り、
 おひなさまと、桜と橘を作ります。

 着物の模様は『源氏絵巻』などから選び、
 絵の具で描いていきます。
 はまぐりを金色で彩色、花を描いて完成です。

 粘土の乾燥に2日以上必要ですが、
 全行程2回で完成します。


   ●ご都合に合わせ下の3回から2回を選んでください。
     2/14 , 2/21 , 2/28, (全て土曜日)
   ●時間 午後1時~3時
   ●受講料 3,000円(2回分、教材費込み)
   ●持参するもの エプロン、タオル。
   ●小学生高学年~上限はありません。
   ●お問合せ&お申込みは
    このページの「コメント」でお願いいたします。
    その際、必ずメールアドレス、ご連絡電話番号をご記入ください。
    お申込のコメントは公開しませんので、個人情報は公開されません。
    

    ●お申し込み締め切りは,ご希望の最初の回の4日前まで。

    ●教室 千葉県長生郡白子町幸治
         3992-5 AD-FAN 2F




  生徒さんたちの作品です。
  それぞれ個性が出て、素敵ですね。

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 ●アクセス/外房線茂原駅から小湊鉄道バス
  白子車庫行き「幸治」下車。
 ●クルマでは中里海岸と一ツ松の中間にある
 「アポロ室内テニスコート」が目印。





【季節の物を作ろう ワークショップ】
  をやっています。
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 季節ごとの小さな粘土人形や、
 身の回りの物を作った季節の小物を作る教室です。
 春は「はまぐりびな」、
 夏は「アイスの棒のフレーム」、
 秋はお酉さまの「熊手」、
 冬はクリスマス・オーナメント、
 わいわい一緒に作る楽しさを!







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# by edo-ukiyo-doll | 2015-02-08 12:22 | いろんなお知らせ | Comments(0)

『江戸浮世人形展 in  大網』終了いたしました~。


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房総で初めての『江戸浮世人形』の展示会も、
2月1日(日曜日)を最終日とし、無事終了いたしました。

地元の方々が、こんなに熱心にご覧下さるとは思いがけず、
本当にうれしいことでした。

昨日は夕方まで撤収作業で、クタクタ・・・・・。
やっと少しづつ体調も気力も戻ってきました。



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あたらしい出会いもありました。
遠くからおいでくださった方々もおいででした。感謝!
みなさまのご支援と励ましも、感謝いたしております。
ありがとうございました。












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# by edo-ukiyo-doll | 2015-02-03 20:48 | ご報告など | Comments(0)

「江戸浮世人形展 in 大網」後半です。

地元で初めての展示会も、月曜日から始まり、
あと3日になりました。
日曜日に搬入と設営で、くたくたに疲れたまま、
皮きりの月曜から、ひっきりなしにお客様がおいでになります。
ありがたいことです。

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火曜日の1回目の茶話会は、さまざまな江戸の意外なエピソードに、
とっても楽しかった、感心した・・・と、
よろこんでいただけました。

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口コミでどんどんお客様がいらして、
老人ホームの方々がぞろぞろおいでになり、
ついには、老人ホームにボランティアで、
「福々坊」をお教えしに行くことになりました。

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いろいろあり、慣れない立ちっぱなしと、
大勢の方と話をするのもめったにないことで、
疲労も極限になりました。
きょうはギャラリーにお任せし、私は休んで、また頑張ります。
土曜日は2回目の茶話会「江戸の正月~ビックリ江戸の年末年始~」です。
まだお席もありますので、大網にお運びいただける方は、
下記にお申し込みください。


会期/2015年1月26日(月)~2月1日(日) 入場は無料です。
時間/10:00~18:00
会場/「Art Editor Space」
    〒299-3251  千葉県大網白里市大網33-8サンモアNo.1
    TEL/FAX 0475-73-5929



江戸茶話会
 1月31日(土)、14:00~15:00
 料金は2,000円 (茶菓付)
 お問合せ・お申込は上記Art Editor Space まで。


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# by edo-ukiyo-doll | 2015-01-30 14:08 | ご報告など | Comments(0)

房総・大網展示会のお知らせ

新春のお慶びを申し上げます。


           本年もよろしくお願いいたします。

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新年早々のお知らせですが、房総での初めての展示会を開催いたします。

これまでの作品の中から、冬をメインに15点ほどの作品を展示します。
地元の皆様にも、『江戸浮世人形』をひろく知っていただければと存じます。

会期中、ミニ茶話会を2回開催します。
「江戸のお正月」をテーマに、江戸の年末年始について、
展示作品をご覧いただきながらお話しします。


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会期/2015年1月26日(月)~2月1日(日) 入場は無料です。
時間/10:00~18:00
会場/「Art Editor Space」
    〒299-3251  千葉県大網白里市大網33-8サンモアNo.1
    TEL/FAX 0475-73-5929



江戸茶話会
 1月27日(火)、1月31日(土)、14:00~15:00
 料金は2,000円 (茶菓付)
 お問合せ・お申込は上記Art Editor Space まで。

交通/JR外房線「大網」駅下車、徒歩7分。東京駅から特急「わかしお」で約45分で「大網」に到着します。


「Art Editor Space」地図




















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# by edo-ukiyo-doll | 2015-01-05 17:30 | いろんなお知らせ | Comments(2)

お酉さまの「熊手」ワークショップ


以前からリクエストの多かった、お酉さまの「熊手」のワークショップをしました。
本来ならば、粘土も使うので、週1回、2回にわたってのワークショップですが、
遠方からのご参加なので、1回で終われないだろうかと・・・・。
そのためには、粘土を使うパーツや、その他手間のかかるパーツは、
こちらで用意することになりました。


さて、これは工房が生徒さんの見本として作った熊手。
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   10:00からの開始で、
   見本の熊手をバラバラにして、
   パーツづくりの作業を
   一通りできるようにしました。










必要なものは、
熊手・・・・・・市販の物
粘土のパーツ
  おかめさん
  俵
  丸松
  梅が枝と梅の花
厚紙のパーツ
  千両箱 2枚
  小判 5枚
  鯛 2枚
  蕪
  巾着
  打ち出の小づち
  サンゴ
  松・竹・梅

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これは熊手の構成と、作業のその手順。














俵にタコ糸を接着する作業から始まり、
彩色の前に下地材を塗ります。

ここですでにお昼時間。

午後はどんどん彩色していきます。
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鯛は赤色を塗り、白線を描くだけですが、絵の具の扱いが難しいと。
おかめさんは、それぞれの方の個性が表れ、
どの方のおかめさんもステキにできました。

最後に、稲穂をつけて、出来上がり!



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メインになるパーツの位置はありますが、
あとは自由な配置なので、自分だけの熊手に皆さんご満悦。

時間は予定を2時間オーバーしましたが、
来年もまた作りたいとのこと。
楽しんでいただけて、苦労も吹っ飛びました。

来年も楽しんで作りましょうね!







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# by edo-ukiyo-doll | 2014-11-06 17:43 | ご報告など | Comments(0)

岡山茶話会を開催いたしました。


10月18日(土)、第2回岡山茶話会を開催しました。

4年ぶりの岡山茶話会は、
最初の茶話会にご尽力いただいた方からのご希望により、実現いたしました。
今回は、個人のお宅で知り合いの方だけでということになり、
公募しなかったことを、ご了承ください。


「かがやく江戸の子どもたち」と題して、
前回の個展のテーマとなった、江戸の子どもたちについてお話しいたしました。
広いお座敷の二間をお借りし、大きな床の間に緋毛氈までご用意いただき、
写真のごとくの展示です。


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岡山もまた<お接待の>お国柄でしょうか。
朝早々と、祭ずしを2升も作ってきてくださったり、
お煮しめのお重やら、大鉢にサラダ、お吸い物などが、二つの座卓に並び、
なんと茶話会の前に、会食会が始まりました。

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江戸の子どもたちの生態系? 「遊び」「学び」「行事」「ファッション」について、
現代や、当時のヨーロッパ(イギリス)との比較も交えながら、
2時間にわたってのお話でした。
茶道の教師の方がお抹茶をたててくださり、
持参した「あも」という菓子ともよく合い、さまざまに話も弾み、
楽しい茶話会となりました。
が、休み時間もそこそこに、6時からは夜の部の開催です。

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最後のお客様を送り出したときには、
さすがにヘロヘロでしたが、
すぐに作品の撤収と荷造りをしないと、明朝には帰るのです。




今回は一人での開催でしたので、心身ともにしんどかったですが、
翌日は、倉敷のお祭り!
美観地区で企業や商店が、所有する屏風を展示して、見せてくれます。

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江戸時代や明治時代の屏風が町並を彩ります。







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大混雑の祭の美観地区には、こんなにひっそりとした庭園もありました。

素隠居という人々も出現して、このお面を冠った人に団扇ではたいてもらうと厄除けになるのですって。
子ども素隠居もいて、多くの素隠居にはたいてもらえたので、
しばらくは、息災でいられること間違いなし!



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後日、主催してくださった方から、
とても楽しい茶話会だったという声が多く感激でしたと、
写真とともに、ていねいなお手紙をいただき、
頑張ったかいがあったとうれしくなりました。




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掘割のステキな倉敷美観地区









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# by edo-ukiyo-doll | 2014-10-31 17:03 | ご報告など | Comments(0)

「梨園」……「りえん」ではなく、「なしぞの」


歌舞伎ではなく、水菓子の話です。

果物が店頭にぎわすシーズンです。
梨もそのひとつ。
洋梨もありますが、幸水や豊水、二十世紀など、和梨と呼ばれる丸い梨。
「和梨」というからには、日本も原産地のひとつで、
弥生時代にはすでにあり、『日本書紀』にも記述があるとか。
自生していた梨を、食用に改良していったようです。
古くには「なし」は「無し」に通じるとして、
「ありのみ(有りの実)」と呼びましたし、
敷地内には植えるべからず、という風習がありました。

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千葉県が梨の全国一の産地だそうで、
そういえば電車からも、一面の梨畑を目にします。
梨ワインというのもちょうだいしたことがあります。


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津田大浄という人が文化年間に書いた、
紀行文『十方庵遊歴雑記』に、
下総の市川の渡しを越えて
船橋までの3里ほどの間の村々には、
一面の梨畑がある。
甲州以外の江戸近郊では
下総が第一の梨の名産地で、
特に「淡雪」というのがとても上品で水分も多く、
おいしいなどと記したようです。


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この地に梨をもたらしたのは、
江戸時代後期に入ったころ、
川上善六という人物でした。
善六の住む八幡(市川に隣接)は、
砂地だったために稲作には難しく、
地質に適したものを探していた時、
李白の詩の一節、
「梨花白雪香」から啓示を受けたといいます。
なんとしてでも、この地に梨を実らせたい!
その一念で、
地元の人々のにそしられることもがあっても、
前に進み続けました。



そして寛政年間(1789~1801年)、美濃や尾張を視察に回り、
同じ砂地だった尾張から、強い梨の苗木を持ち帰り、
ついにはしっかりとした実を付ける梨の木を、育てることに成功したのだそうです。


善六は梨の栽培方法も惜しみなく人々に広め、
やがて「八幡梨」といういわばブランドで、
江戸の水菓子には欠かせないものとなったのでした。
これは将軍家にも献上されています。

  
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夜商いの水菓子売り
梨が積まれている

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                     梨の拡大。八幡の梨だね。
















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# by edo-ukiyo-doll | 2014-09-25 21:10 | 江戸歳時記 | Comments(0)

「唐人あめ売り」

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江戸の頃には、店を構えるのも大変なことなので、担い売りがとても多く、
客が出かけていくのではなく、売り手がこちらに出向いてくれます。

担い売りには実にさまざまな商売がありますが、
子供相手の担い売りもたくさんいます。
あめ売りは子供に絶大な人気があり、
時代や地域によっても多種多様。

唐人あめ売りは、唐風の衣装をまとって
【チャルメラ】というラッパを吹いて客寄せをします。
一口に唐人あめ売りといっても、
そのスタイルや売っている【あめ】などもさまざまで、
この作品で売っているのは細工のあめ。

加熱してやわらかくなったあめを、
膨らましたりはさみを使ったりして、
鳥や瓢箪、干支の動物など作ります。

チャルメラを吹き、おかしな踊りを踊って見せ、
集まった子どもたちは、飴売りがあめの塊からなにを作るのか、
ワクワクしながら見守るのでしょう。





*すべての作品、文章の無断転写、複写を禁じます.

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# by edo-ukiyo-doll | 2014-08-31 07:11 | 「江戸浮世人形」 | Comments(0)

王子の夏座敷



飛鳥山の下を流れるのが「音無川」。
正式の名称は「石神井川」なのだが、王子権現のふもとを流れるので、
紀州の音無川にならってこう名づけたそうだ。
いまは一部、音無親水公園になっているようで、
コンクリートの印象は消せないが、
思いを江戸にはせることができれば幸いである。



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古地図から、
このあたりを簡単に書き起こしてみた。
川を挟んで対岸に、
王子権現と王子稲荷があるが、
この間の音無川は複雑に、
4本の流れになっていて、
いったいどんな眺めだったのかと、
江戸に行ってみたくもなる。


王子といえば、王子権現、王子稲荷、桜の飛鳥山など、
現代の私たちでもすぐに思いつく江戸の名所だが、
江戸の頃はさらなり。

王子稲荷の参道沿いはもとより、
飛鳥山のふもとの通りや音無川沿いに、
料理屋や茶店が多く立ち並ぶ。

かの『江戸名所図会』にも、
飛鳥橋の料理屋の建物は壮麗で、桟敷の前は音無川の下流に面しているので、
いけすを設けている。ここは都心から離れてはいるけれど、
王子稲荷に参詣する人々はここで休憩してくつろぐ。
一日中流れを眺めながら、酒を酌み心行くまで酔う人々も。
まして夏なら川風に避暑の気分になり、
帰ることさえ忘れそうな人々も多い……
ってな事が書かれている。



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ほら、これがいけすで、魚をタモですくっているのが見える。



数ある料理屋の中でも、「海老屋」と「扇屋」はことさら有名で、
切絵図にもこの2軒は名前が書かれているし、
浮世絵にも描かれている。

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f0186852_10304037.jpg「海老屋」
左上のコマ絵を
拡大すると、
「海老屋」とある











こちらは広重が描くところの「扇屋」。
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名前は書かれていないが、
張り出した縁台の下に扇の文様があるので、
これも「扇屋」のようだ。
「扇屋」は落語「王子の狐」でも有名な卵焼きの店で、
今も卵焼きは売っている。






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そしてこの絵の背景にも描かれているが、
川に入って遊ぶこともできる。
川水の冷たさが、伝わってくるようで、
涼しそうだ。

今年はことさら暑く、体力も消耗しがちだが、
近年ではめったに口にしなくなった川魚料理を、
こんな水辺で楽しめたら、どんなにいいだろう。
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# by edo-ukiyo-doll | 2014-08-06 10:40 | 江戸の食べ物 | Comments(0)

江戸茶話会と特別展示のご案内です。

6月に台風で延期となった茶話会を再開催いたします。

第12回江戸茶話会
「江戸の動物たち」 ~鈴虫から象まで~

お江戸漫遊連主催の江戸茶話会も12回を迎えました。
東京から九十九里海岸に拠点を移しましたが、
おかげさまにて茶話会にも、遠方よりお運びいただいております。

今回はなかなか語る人のいない、「江戸の動物たち」という珍しいテーマです。

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猫はペットだが犬はペットにあらず。
江戸にはラクダもいれば象も来た。
象の糞は薬となった? 
平賀源内が羊の飼育を試みたが・・・・。
哀れ羊は色を塗られて見世物に。
ガラス張りの天井で金魚を飼った金持ちがいた。
鈴虫で食いつないだ下級武士・・・・・・。

などなど、現代人の想像を超える江戸の動物事情を、
『江戸浮世人形』の創始者、岩下深雪が語ります。




●開催/8月2日(土) 14:00~16:00(茶菓タイムあり)
●会場/九十九里海岸・白子町AD-FAN 『江戸浮世人形ギャラリー』サロン
  参加お申し込みの方には、アクセスの詳細をお送りします。
●料金/2,000円(お茶と和菓子付き)
●お問合せ&お申込み/mille@piano.ocn.ne.jp
●定員/10名 
●締切り/7月31日(木)

●主催/お江戸漫遊連&岩下人形工房  後援・協力/AD-FAN

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『江戸浮世人形ギャラリー』開設1周年記念特別展

「江戸の夏・江戸の涼」

江戸の人々の暮らしや姿を、立体として作り上げた『江戸浮世人形』。
白子町に『江戸浮世人形ギャラリー』をオープンして、1年がたちました。
これまでに多くのみなさまにお運びいただき、深く感謝いたします。

特別展では江戸の夏の暮しや、涼しさへの工夫を感じる作品を展示します。
現代の私たちにも見習うところがありそうですね。

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会期/7月26日(土)~8月10日(日) 火曜日定休日 

時間/11:00~15:00
*注 やむを得ず休館あるいは早仕舞いすることがありますので、ご来館の際は、事前にメールでご確認ください。アクセスの詳細をお送りします。
 
会場/九十九里海岸・白子 AD-FAN内『江戸浮世人形ギャラリー』

交通/JR茂原駅より、「白子車庫」行きバス20分。
   東京駅南口より、「白子中里」行き高速バスもあります。



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 「夕涼み」非売品








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# by edo-ukiyo-doll | 2014-07-25 11:50 | いろんなお知らせ | Comments(0)

♪牡丹の花~咲く~ころ~♪(タカラヅカ風に!)

天候不順な今年ですが、それでもあちこちのお庭で、
牡丹が満開です。
いかにも初夏という感じがします。
牡丹といえば、即、花札を思い浮かべますが(私だけ?)、
花札のこうした図柄も江戸時代にできました。
そして牡丹は6月の花として描かれていますね。
旧暦6月ですからちょうど今頃です。


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    牡丹は中国の西北部が原産とかで、
    玄宗皇帝(唐の9代皇帝/685~762年)
    の時代あたりに、
    王侯貴族に愛でられるようになりました。
    玄宗皇帝と楊貴妃のロマンスを、
    象徴する花といわれていますね。
    富貴草、百花王、花王、花神
    などとも表記されるほどなので、
    まさに花の中の「王」。



唐の首都・長安では、庶民も牡丹の花の開花期間20日間は、
気がおかしくなるほど牡丹に熱狂し、
中国史上唯一の女帝・則天武后(623~705年)が
宮中の庭に植えさせたことで、この花の地位は確固たる物になったのだとか。


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日本に入ってきたのは、
第18回遣唐使(804~806年)のときに、
空海が唐から持ってきたともいわれます。
根の皮は「牡丹皮(ぼたんひ)」といって、
消炎や止血、鎮痛の効果があるので、
薬用として持ち込まれたのでしょう。
枕草子には
「台の前に植ゑられたりける牡丹などのをかしきこと」とあり、
平安時代には、
貴族などの鑑賞用とされていたことがわかります。





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  上の源氏絵には、大輪の牡丹がさらに大きく、デフォルメされて描かれています。

鎌倉・室町時代になって、武家の間でも人気が高まり、
江戸時代には、園芸技術がグンと進んだ元禄期に、
牡丹の専門書がいくつも発行されました。
400種を超える牡丹の品種があったそうですよ。


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江戸で牡丹の名所といえば、
広重の画にもある富岡八幡宮の牡丹園。
ここは花のシーズンには日覆や障子を掛けまわして、
たいそうきれいだったとか。
現代では牡丹園も少なくなりましたが、今でいうなら、
バラ園のような人気だったのでしょうか。









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# by edo-ukiyo-doll | 2014-05-16 10:38 | 江戸の園芸 | Comments(0)

茶話会「江戸の動物たち」のご案内です。


6月7日(土)に予定しておりました江戸茶話会「江戸の動物たち」は、

暴風雨のため延期とさせていただきました。

7月に再開催を予定いたしておりますので、追って告知申し上げます。






江戸茶話会も九十九里海岸に拠点を移して以来、
3回目となりました。
第12回「江戸茶話会」のご案内です。

「江戸の動物たち」  ~鈴虫から象まで~


猫はペットだが犬はペットにあらず。
「狆(ちん)」は犬にあらず。
江戸にはラクダもいれば象もいた。
象の糞は薬とされた?!
平賀源内は羊の飼育を試みたが・・・・。
哀れ羊は色を塗られて見世物に。
硝子張りの天井に金魚を飼った金持ちがいた。
鈴虫で食いつないだ下級武士。
などなど、現代人の想像を超える江戸の動物事情は、知れば知るほどオモシロい。



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●開催/6月7日(土)  14:00~16:00(途中茶菓タイムあり)

●会場/九十九里海岸・白子町のAD-FAN(あどふぁん)2階 「AD-FANサロン」
   
   「白子町」までは、東京駅南口から、直行の高速バスが出ています。
    電車でおいでの方は東京駅からなら、外房線特急「わかしお」で茂原駅(55分)下車、
    茂原駅前からバスで20分です。
    
    ★お申込いただいた方には、アクセスの詳細をお送りします。

●参加費/2,000円(お茶とお菓子付き)

●お問合せ&お申込み/
  ホームページのメールから、あるいはこのページのコメントからお申込ください。
  このページのコメントからお申込みいただいても、公開はいたしません。コメント
  からの場合は、必ずメールアドレスをご記載ください。
    『江戸浮世人形』ホームページ http://edoukiyoningyo.edo-jidai.com

  お申し込みいただいて3日以内にお返事差し上げますが、
  返事が届かない場合は、再度お申し込みください。



●定員/10名まで

●締め切り/6月4日(水)

●主催/お江戸漫遊連&岩下人形工房  後援・協力/AD-FAN   


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(作品写真はイメージです。茶話会時の展示作品とは異なりますので、ご了承ください)








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# by edo-ukiyo-doll | 2014-05-13 09:58 | いろんなお知らせ | Comments(0)

飛びます、飛びます、飛梅です。

3月半ばというのに、何という寒さでしょう。
我が家の遅咲きの梅もやっと、咲きそろいました。

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奈良時代に、中国から日本に薬として入ってきた梅ですが、
平安時代には貴族を中心に、たいそう愛でられたものでした。
平安期と梅といえば、連想するのは「飛梅(とびうめ)」のことです。
「菅公の飛梅」の話の背景には、当時の政治の場、朝廷の騒動があります。


ご存知、菅原道真は宇多天皇の御世から、若くして才気煥発なことからも、
たいそう重用され、右大臣にまでなりました。
しかし、当時朝廷を牛耳っていた藤原氏の左大臣・時平らのねたみも買い、
諫言によって、九州の大宰府へと左遷の憂き目に遭います。


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右は広重の描いた「鞠子」の宿の
とろろ飯の茶店。
梅が盛りと咲いています。




当時17歳だった醍醐天皇の妃が時平の妹であることも加勢して、
時平は道真失脚を画策します。
道真が娘の婿である斎世(いえよ)親王(醍醐天皇の弟)を、
帝にしようと謀反をたくらんでいるということになってしまいました。
昌泰4年(901年)1月25日、道真は都を追われてしまうのです。


道真は紅梅殿の梅をこよなく愛でておりましたので、別れの際に

        「東風吹かば思い起こせよ梅の花
                  主なしとて春な忘れそ」

と残しました。
そしてこの梅が主を慕って、はるか太宰府まで、飛んでいったというのです。
これが「飛梅」伝説ですが、ほんとうは道真の友人が、
藤原氏に知られないように、ひそかに梅の苗木を運んでいったらしいです。

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道真はその2年後、59歳でこの世を去りました。
でも、それから京の都では、次々と怪奇なことが起こります。
藤原氏の官職の人々が不審死を遂げたり、大怪我をしたり、
また当の時平は早死にし、東宮である保明親王も他界してしまいます。
これは道真のたたりかも知れないと、醍醐天皇は道真を右大臣になおらせ、
さらに上位を授けたのでした。



その後道真は学問の神様とあがめられ、「天満大自在天神」、
すなわち「天神さま」として、いまも多くの受験生、
またはおばちゃん(私)に、大いに頼られ、愛され続けているわけです。
そのエピソードは江戸時代に、人形浄瑠璃に歌舞伎に脚色され、
「菅原伝授手習鑑」として今も人気の演目となっています。

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「菅原伝授手習鑑」のシーン。
梅王丸、松王丸、桜丸の三つ子の兄弟に、
藤原時平が凄まじい形相で・・・。









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# by edo-ukiyo-doll | 2014-03-15 09:12 | 都市伝説 | Comments(0)

テレビのお仕事

2月1日の茶話会を目前に、風邪は治らず、一呼吸ごとに咳き込み、グ、グルジイ~!!
まだ半分寝たり起きたり、これで茶話会は間に合うだろうか・・・
レジュメどころか話の構想も立っていない・・・。
という状態のところに突然やってきたのが、テレビ番組制作会社Eからのメール。
「たけしのニッポンのミカタ!」という番組に、『江戸浮世人形』使わせていただけないか。
風邪と茶話会準備で参っている上、あまりにも途方もないご要望だったので、
お断りしたが、根負けして、ついにお引き受けすることになった。


本来ならそういうご依頼には、最低でも1週間の準備期間をいただくのだが、
今回は準備に1夜しかない。
急遽、ご希望の作品が大量なため、宅配便で送る。


収録日当日。
朝5時起きで天王洲スタジオに入ると、制作会社の担当の方が、
作品の入った宅配の荷物を持って、来てくださり、
セットアップの部屋も、タレント用のメイク室を確保してくれていた。
これだけのスペースがあれば、セットアップもらくだ。


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大作の「百菊見物」も、テーブルに広げられる。

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他の作品はメイク用のテーブルで。
電源も洗面所もあるので便利この上ない。



さて、これをスタジオまで運ぶには、立っている人形は一旦倒し、
指定された場所へ運ぶ。
完全セットアップしおわり、それからがまた大変。
カメラさんが、2センチ右とか、5センチ上げて・・・・
ってなことを言うと、美術さんが急遽、台を作ったりするのだが、そのすばやいこと。

ライティングにカメラワーク・・・・・・何度も何度も修正し、
最もよい状態を作り出す。

タレントさんが入る前に、スタッフが実際にテーブルに座り、
台本を読み上げて、カメラリハーサルをやる。
それが終わって、司会の国分太一さんがスタジオに入ってきた。
この時までに疲労の極みに達していたので、
なにかあったら呼んでくださいと頼み、
メイク室で半分寝ながら、モニターを見ていた。

ゲストの歌舞伎の市川左團次さん、東貴博さん、ももいろクローバーZの百田さんもテーブルにつき、待つこと20分あまり。
たけしさんが登場し、国分さんの司会でトークが始まった。
『江戸浮世人形』は、メインテーブルに並べられ、
出演者が映ると同じ画面に映し出される。
収録の後カメラさんが、拙作を1点ずつ念入りに撮影していた。




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セットアップに用意された部屋は、運河を望むステキな風景が。


この番組をご覧くださった方もいらっしゃると思うが、
放映されたものは、収録量の6分の1程度。
トークの出演者シーンも、同じく6分の1程度。
それでも『江戸浮世人形』、作者:岩下深雪
とテロップを2秒ほど入れてあったので、一応の約束は守っていただいた次第。

深夜帰宅で、翌日の茶話会用のレジュメと台本を作り、
さて茶話会の講演中、目を開けていられるか怪しかったが、
なんとか話ができた。

『江戸浮世人形』は、3度目のテレビ出演だったが(作者は出たことはないッス)、
テレビのお仕事は、もうねえ・・・た~いへんなのよ。

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※注 事前の番組告知は禁じられておりましたので、事後のご報告になりました。
   スタジオで撮影した写真の掲載も禁じられていますので、ご了承ください。

   尚、放送は2月21日(金)のスペシャル枠でした。










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# by edo-ukiyo-doll | 2014-03-02 12:22 | ご報告など | Comments(0)

雪見としゃれる


今年は立春に雪となり、そして週末にまた大雪となりました。
雪に慣れていない東京では、
気象庁から外出は控えてくださいというお達しも。



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山谷堀へ雪見に向かう人々

さて、江戸の頃は、江戸でも結構雪が降ったようで、
雪の浮世絵もたくさんあります。

「いざさらば 雪見にころぶ ところまで」
芭蕉の句ですが、
これは、一面の雪に、
「さあさあ、こんなに(さあらば)雪が降ったなら、雪見に行きましょうか。
雪で転んでしまうあたりまで、どこまでも」
それほどの気持ちではないかと思います。

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「雪月花」で、月見や花見があるならば、
雪見があってしかるべき、とも思うのですが、
現代では雪見などする人はあまりみかけません。

雪を愛でることは、
江戸の風流な人々にはこの上なく、
趣のある行楽だったようで、
家のこたつから雪見としゃれ込む人もいれば、
船で雪の景勝地へ出かける人もいます。


     隅田川には船。雪の待乳山(まっちやま)が素晴らしい。




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「木母寺(もくぼじ・向島にある)雪見」というタイトルの付いた広重の描いた雪景色。
高名料亭の「植木屋」の船着場です。



現代の、すっかりビルディング群に囲まれてしまった景色では、
たとえ雪がそれらを覆ったところで、
あまり景色もよくはないですしね。

でも江戸の頃は雪は、また別の美しい景色を生み出し、
人々には、時間もまた心にも、たっぷりとゆとりがあったので、
こうやって雪の風情を楽しむことができたのかもしれません。











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# by edo-ukiyo-doll | 2014-02-08 17:35 | 江戸歳時記 | Comments(0)

江戸茶話会「江戸のお正月」終わりました。

すっかりご無沙汰し、新年のご挨拶もしないままに、
2月1日・・・江戸では前日が元日でしたので、これはお正月のお話にふさわしい!
ということで、今回(第11回)の江戸茶話会は、
「江戸のお正月」~江戸の年の瀬と年の始め~のお話をさせていただきました。


会場は昨年から、房総半島・九十九里海岸の白子町にある
『江戸浮世人形』ギャラリーの隣室。

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テーブルを囲んで、お茶の飲み、
お菓子をいただきながら、
途中で質問や感想も入り、
これぞ「茶話会」と言った感じで、
話している私も、とっても楽しかったですよ。


話し始める前に、隣のギャラリーで、
年末や正月に関連した作品を見ながら解説したので、
実感していただけたようです。


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 「もちつき」


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師走にまずやってくる「節季候(せきぞろ)」にはじまり、
なぜ日本では慌しく寒い師走に大掃除をするのか?
それは歳神様を迎えるため、13日に煤掃きをするからですよ・・・とか、
餅つきには鳶のお兄さんたちがやってくる・・・などなど。

春分、節分と除夜の鐘の関係。
(江戸時代に除夜の鐘はなっていなかったのは、なぜ?)

そして楽しい元日は、静まり返る江戸の町。
うって変わってエネルギッシュにはじける二日。
江戸の町をにぎわすのは、万歳に太神楽、猿回しに、鳥追いなどなど。

特に皆さんの興味を引いたのは、
年の瀬に日本橋の袂で開催される「才蔵市」のことでした。
三河からやってくる太夫は、才蔵市へ行き、
下総(千葉県の北の方)からやってきたお百姓の中から、
コイツ! と思った男を選びます。
互いに農民ですから、その関係は篤く義理堅かったのです。

そんなお話で、あっという間に2時間。



ギャラリーの階下にある「手作りshop」にも、関心を持っていただき、
私も作っている甲斐があります。

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一閑張りもどきや、アーティスティック・アイスキャン・バー・フレームとか、
なんちゃって見た目カルトナージュ・ボックス。
それにチーピー・アクセサリーい~っぱい。

でも、下の段には、伝統工芸の「組子工芸」のキーホルダーやペンダント。
いろんな「手作りモノ」のお店です。







こちらは委託販売の「南アフリカ」のアートな小物。
やっぱりアフリカンはとってもおしゃれです。
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# by edo-ukiyo-doll | 2014-02-05 13:16 | ご報告など | Comments(0)