タグ:盆踊り ( 2 ) タグの人気記事

♪踊れ、踊れ、盆踊り♪

月遅れのお盆には、あちらこちらで盆踊りの太鼓や音楽が聞こえてきます。
房総半島に引っ越したころ、どこからか盆踊りの音が聴こえてきて、
辿って行ったらすごく遠いとこで、歩いていった我が家では、
帰りが大変だったことを思い出します。

東京にお住まいの方も、各地にお住まいの方も、
盆踊りは懐かしい夏休みの思い出でしょう。


f0186852_1630821.jpg



盆踊りというものの起源は古いです。
しかも純粋に日本発祥の物のようです。
平安時代に空也上人が、民衆に念仏を広めようと、
自ら瓢箪をたたいて、
念仏を今の歌のようにメロディーに乗せて歌うがごとくに唱え、
踊りも付け、
「踊念仏」というものに仕立てたのだとか。

さらに時代が下って鎌倉時代には、
一遍上人を中心とする「踊る」僧、尼僧たちは、
いわばトランス状態にもなり、まさに「踊る宗教」!
これは「念仏踊り」といわれましたが、
またたく間に全国に広がって、
一大ブームを巻き起こしました。
踊り&唱えることによって、救済されるとなれば、
民心は激しく共鳴しないはずがありません。

どうやらこれが、盆踊りの起源のようです。


やがてこれが盂蘭盆会の行事と結びつき、
死者の魂の帰ってくる盆中に、
死者の姿を映して頬被りをして踊る、
という風習が残っている地域もあります。

今も秋田県の西馬音内(にしもない)では、
踊り手の中には黒頭巾をかぶって踊る姿があり、
折り笠を深くかぶった女性の踊り手と相まって、
それはそれは優雅で風雅な盆踊りです。


さて、江戸時代の盆踊り浮世絵。

f0186852_16305137.jpg














「うちわ絵」らしいのですが、なんと楽しそうな盆踊り。
西瓜を両手に、食べ終わった西瓜の皮をかぶった人。
閼伽桶(あかおけ/墓参りの水桶)をかぶった稚児さん。
坊さんみたいな人は蓮の葉っぱをかぶり、
隣のおいちゃんは器用に頭に盆灯籠を載せてます。




室町時代には、太鼓をたたいて踊るようになりますが、
江戸時代に入ると、民衆の経済力や独自性が強くなったことや、
次第に宗教性よりも娯楽性が強くなったことなどから、
音楽や衣装も凝ったもの、斬新なものが人気を呼び、
それが各地で独自に発展していきました。


f0186852_16315698.jpg


また、もともと日本的信仰のおおもとでもあった性の解放的な雰囲気と結びつき、
男女の出会いの空間ともなります。
上のような「源氏絵」にも描かれたのを見ると、
実におおらかな、なんと楽しい空間だったことでしょう。







070.gif
[PR]
by edo-ukiyo-doll | 2016-08-15 16:49 | 江戸歳時記 | Comments(0)

江戸の盆


江戸のお盆は、なかなかに忙しいのですが、文月12日には、盆市が立ちます。
盆市はお盆の行事に必要なもの一切を商う市で、「草市」とも言われます。
東京ならば、もんじゃ焼きで有名になった月島で、
新暦のお盆になりますが、現在も続いていて大いににぎわっています。
      

f0186852_2145875.jpg


お盆は盂蘭盆会のことですが、
文月の13日~16日は「魂祭(たままつり)」といって、
ご先祖さまの霊を迎える習慣は、現代もおなじですね。
現代よりはもっとしっかりしてまして、
家の中には竹で精霊棚を作り、ここにお供えをします。
そういえば子どものころ、田舎の祖父の家で精霊棚を見た記憶があります。
その土地ではお墓の前にも小さな精霊棚をつくって、お供えをしていましたっけ。



f0186852_2143486.jpg


さて、江戸です。
7月12日の昼から、
市中の各所で開かれますが、
12日は吉原仲ノ町、深川櫓下、
本所四ツ目などで。
13日には日本橋や両国、
人形町などで、さまざまなものが売られます。

竹、菰のむしろ、間瀬垣(ませがき)、苧殻(おがら)、ほおずき、
白や黄の茄子、紅花、榧(かや)の実、青柿、青栗、秋の花々、
蓮の葉、蓮花、瓢箪、瓜などで作った牛馬、盆燈籠、盆提灯、
線香、焙烙(ほうろく)、
そのほかに、さまざまな菓子や食べ物も売っています。
盆市でなくても、荷担い売りが町にやってきますので、
それでもお盆のしたくはできますが、やっぱり市は楽しみです。



12日の夜には、迎え火をたきますが、
いまでも土地によっては、迎え火、送り火をたかれるところもありますね。
場所によっては13日の朝にたくところもあります。
これは十億万土の彼方から、
精霊が迷わないでたどり着けるようにとか、
たいた煙に乗ってやってくるから、などと言われています。



盂蘭盆会の期間を「盆中」と呼んで、
墓参りをしたり、僧侶を家に呼んでお経をあげてもらうのは、
これも現代でも同じですね。


f0186852_21441925.jpg




f0186852_2147713.jpg









現代で見られない盆の様子があります。
江戸の街中では、女の子たちが手をつなぎ連なって、
歌を歌い歩くのですが、これが「かまびすしい」とまであります。
これは、延宝5年(1677年)には禁令が出るほどで、
文月に入るなり、女の子たちはいたるところで踊りまくり、
衣装も華美になって、エスカレートしていったためのようです。



f0186852_21474551.jpg
文月の13日には、
王子稲荷の大祭もありますし、
吉原の灯籠も
見に行かなくっちゃならないし、
盆踊りも参加したいし、
江戸のお盆は大忙しで、
16日の朝に送り火をたいて、
ご先祖さまをお送りして、
やっと一息つける、
といったところでしょうか。


盆灯篭もとってもきれいで、心惹かれます。
[PR]
by edo-ukiyo-doll | 2012-08-13 20:08 | 江戸歳時記 | Comments(0)


「江戸浮世人形」人形師・岩下深雪の江戸はここにあり       ホームページ開設 http://edoukiyoningyo.edo-jidai.com


by edo-ukiyo-doll

プロフィールを見る
画像一覧

カテゴリ

全体
ごあいさつ申し上げます
「江戸浮世人形」
いろんなお知らせ
江戸の文様・江戸の色
江戸歳時記
浮世絵・絵師
江戸の女性たち
江戸の食べ物
ご報告など
江戸の子どもたち
my favorite
江戸ぐらし
江戸の町
ほかの制作物
江戸の園芸
都市伝説
江戸の旅
ああでもねえこうでもねえ

最新の記事

朝顔売りがやってくる朝
at 2017-08-16 12:52
吉原の桜
at 2017-04-21 11:43
「天下祭」の山王社
at 2017-03-10 18:00
大網茶話会が終わって
at 2017-02-15 11:01
第18回「江戸茶話会」のお知..
at 2017-01-12 18:52

以前の記事

2017年 08月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 03月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 05月
2014年 03月
2014年 02月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 06月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 01月
2008年 10月
2008年 09月

お気に入りブログ

一日一膳
 フランス生活便り
ハッピー☆バレリーナ!
江戸・東京ときどきロンドン
☆ねこにはかなわぬ☆
ナチュール blog
イギリス ウェールズの自...
ミネキク はんこノート
いつものごはん
倫敦のハムステッド・ヒースから
NO ANCHOVY, ...
手作りな暮らし Atel...
フレンチシックな家作り。...
Art Lesson
イヌ ト ゴハン ト ザッカ。

最新のコメント

田中様 房総半島に『江..
by edo-ukiyo-doll at 21:17
河田さま。 お返事..
by edo-ukiyo-doll at 16:06
はじめまして。 陶芸家..
by 河田義之 at 11:41
東雲さま。 ようこ..
by edo-ukiyo-doll at 18:18
本年もよろしくお願いいた..
by 東雲稲荷 at 16:44
rarirurareiさ..
by edo-ukiyo-doll at 11:38
rarirurareiさ..
by edo-ukiyo-doll at 11:36
現在、放たれた「鶏の群れ..
by rarirurarei at 12:13
鷲大明神社へ、毎年、農民..
by rarirurarei at 11:52
山中様 ながらくこ..
by edo-ukiyo-doll at 09:30

記事ランキング

検索

タグ

ファン

画像一覧