絵巻の誘惑

「絵巻」である。
節分にいただく「恵方巻」ではない。
お間違いなきよう。
また、「巻物」とも言われるが、
決して「かっぱ巻」の類(たぐい)でもない。
平安時代の王朝文化を言葉と絵で表現したもので、
長い紙または絹布を横に継いで、巻物にし、そこに描かれる。

現在日本最古といわれるのは、
「源氏物語絵巻」で、12世紀に描かれた。
もうめったにお目にかかれない、2千円札をお持ちの方、
出してとくとご覧あれ。
そこに印刷されてあるのが、「源氏物語絵巻」の一部分である。
江戸時代には、古典復興とか古典趣味なども起こり、
「源氏物語絵巻」などをテクストとして、特に衣装や工芸の世界で、
実に多くのデザインが編み出された。


さて、「四大絵巻」と呼ばれるものがあって、
「源氏物語絵巻」は上に書いた。
「伴大納言絵司(ばんだいなごんえことば)」は、応天門の変を描いた国宝で、
2~3年前に、東京でも特別展を開催していたので、見に行ったが、あまりの混みように辟易してすぐに会場を出た。
「信貴山(しぎさん)縁起絵巻」は信貴山を興した「命蓮」の神通力をメインに、エピソードが展開されるとても面白い話だ。
「鳥獣人物戯画」は、よくご存知!


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先日、探し物をしていたら、上の2冊が出てきて、
こんな話を、以前、講義で教わったことを思い出した。
絵巻のことなどまったく知らなかったし、たいして興味もなかったのだけれど、
講義を聴いたときに、「ほう、絵巻とは、なかなか面白いものではないかえ」
といい気分で、神田古書店街を歩いていたら、
出会ったのだった!
初恋の人にではない。(そんなことは一生に一度でたくさんだ!)
とある古書店の店の前のワゴンに、ほこりにまみれた
「伴大納言絵巻」!!
ひゃっ!
と、2冊となりに「信貴山縁起絵巻」を発見。
なんと1冊500円ぽっきり。
で、うれしくなって買い占めた(たった2冊だけど)のが、これらの本だったわけ。


先生から絵巻の取り扱い方も教わった(のり巻きの食べ方は知ってる!)。
巻物を見るには、巻物に巻きつけてある紐を解き、
紐は小さくたたんで軸と共に巻き込む。
するとちょうど、巻物の表題が見える。
絵巻は体の中心に合わせ、右手に軸を持ち、
左手に巻かれてある方を持つ。
肩幅くらいに開き、言葉書きと絵を見ていく。
その部分を見終わったら右手で軸に巻きつけ、
左手をス~~~~ッと引いて、次の絵を出す。
これを繰り返すと、あ~~~ら不思議。
まるでアニメーションのように、絵が動いていくかのような気になる。

本物の絵巻が欲しくなってしまった。
自分で作って作れないことはない。
どなたかお作りになられたら、ご一報ください003.gif060.gif


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by edo-ukiyo-doll | 2011-01-17 15:16 | my favorite

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