人気ブログランキング |

萩揺れて。

10月なのにまだ暑い今年は、まだ萩が咲いているのを多く見かけます。
どうやら花のつくのが遅かったようです。

秋の七草の萩ですが、ずいぶん古くから日本にあったらしく、
草冠に秋・・・・・・「萩」という文字も日本で作られたようです。
万葉集に登場する植物では、「萩」が第1位だってご存知でした?
それほどに、暮らしに身近な植物だったということなのでしょう。

生薬として使われたり(根はめまいやのぼせ、またイボの薬としても使われた)、お茶にもなるし、種は粉にして飯に混ぜたり。
家畜のエサにもなれば、はいだ皮で縄もなえ、屋根を葺いたり垣根にしたり、染料にもなりました。


f0186852_20263295.jpg
西行に
「乱れ咲く野辺の萩原分け暮れて
       露にも袖を染めてけるかな」
という歌があって、萩原というほど、
そこらへんに群生していたのだなあと、思わせます。


萩はまた、秋の七草として江戸期にも人気があり、
寺島村百花園(現在の向島百花園)では、
秋の七草を愛でる遊人が訪れます。




f0186852_20275076.jpg
  さらに萩だけを楽しむなら、
  亀戸の「慈雲山竜眼寺(龍眼寺)」が随一。
  推古天皇が殖髪(うえかみ)聖徳太子像を
  この寺に収めたといわれています。
  それから時がたち、明和3年(1766年)には、
  太子堂を建立するために境内に萩を植え始め、
  それが次第に増え、
  文政ころには「数千叢(すせんそう)」にも
  なったとありますから、
  まさに「萩寺」と呼ばれる風格となったようです。
  今は境内からスカイツリーも見え、  
  江戸を偲ぶにはよいかもしれません。




 寺島村百花園の萩。

f0186852_20324088.gif
          ↑亀戸の龍眼寺の萩の庭


萩を用いた工芸品も多く残っていますが、
浮世絵などにもよく萩が見られ、江戸時代の古典への懐古をうかがわせます。












179.png

by edo-ukiyo-doll | 2012-10-06 15:53 | 江戸の園芸

「江戸浮世人形」人形師・岩下深雪の江戸はここにあり       ホームページ開設 http://edoukiyoningyo.edo-jidai.com


by edo-ukiyo-doll
プロフィールを見る
画像一覧
更新通知を受け取る