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「おみやげ」

房総半島では、
あちらこちらで柿がたわわに実り、
夕方など、カラスの飛び行くさまと重なれば、
まさに「行く秋」といった風情。

『江戸浮世人形』に、こんな作品がある。
タイトルは「おみやげ」



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楽しげに語り合いながら歩む母娘は、
堀ノ内妙法寺(現・東京都杉並区)へ参詣の帰り。
江戸からは、1泊の小さな旅となり、
脚ごしらえもしっかり。

江戸時代の参詣は、
日々の暮らしの中の大きな楽しみで、
参詣先のみやげ物はその土地の名産でもある。
芝神明だらだら市なら生姜、
目黒不動は目黒飴、
駒込のお富士さん・・・と枚挙に暇がない。

堀之内妙法寺は、水飴、粟もち、もち花が有名。
水飴は古代からあったそうで、
米や粟のでんぷん質に酵素を加えて作る。

作品では、娘は風車に角兵衛獅子とみみずくを持ち、
母は柿と、名物の水飴をたずさえている。


この作品は手許を離れてしまったけれど、
母と子の、また郊外の秋の、
ほのぼのとした思い出が残っている。









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by edo-ukiyo-doll | 2017-11-04 10:25 | 「江戸浮世人形」 | Comments(0)