アイドルは茶屋娘



カフェはよくいらっしゃいます?
一時、大ブームだったメイド喫茶なんてのもありましたね。
もちろんメイドだのコスプレだのの喫茶ではありませんけれど、
江戸時代にも、
現代のカフェ・・・・のようなものがありました。
それが「茶屋」とか、「茶店」といわれるものです。

茶屋には、大茶屋と小茶屋があって、
大茶屋は建物の中にありますけど、
小茶屋は、「出茶屋」といって、葦簀張の小屋掛けで、
朝出かけていって小屋をつくり、暮れ方にはしまって帰ります。
京坂ではこれを「掛け茶屋」と呼んでました。

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  ↑『江戸浮世人形』の「浅草寺・茶汲み女」


出茶屋は、浅草や愛宕、神田や湯島などの
神社仏閣の境内から始まりました。
市内では(神社仏閣は市内には入らないんです。管轄が異なりますから)、
芝居小屋付近から始まったのですが、
こっちの方は芝居小屋自体が、土蔵造りになったので、
茶屋の方でも、自分たちも家にしたいと申請しました。
これが認められて、享保10年2月18日に、
初めて茶屋の定店(じょうだな)となり、
後にはこれが芝居茶屋となっていきました。

右は『江戸浮世人形』の「浅草寺・茶汲み女」






f0186852_1532644.jpg     この2枚の浮世絵に描かれているのは、どちらも「笠森おせん」。
    違う絵師が描くと、こんなにも違います。
    当時の人物画、特に美人画は、絵師次第に描かれました。

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ウェイトレスさん、メイド喫茶ならメイドさんのことは、
「茶汲み女」といって、
どの茶屋でも美人を置いたもんです。
一番有名なのはやはり「笠森おせん」です。
さまざまな絵師が彼女を描いていますし、
浄瑠璃に歌われ、芝居にまでもなったほどです。
それから二十軒茶屋の「蔦屋およし」
「高島お久」は歌麿が、前からも後ろからも描くという、
珍しい手法で有名です。

彼女たちは美しいだけでなく、
愛想よく、茶代にかかわらずもてなしが良かったので、
その人気はすさまじく、
一目見るために店が込みすぎて困ってしまい、
水を撒いて追い払わなければならないほどだったそうです。
ちょうど現代のアイドルなんですね。























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by edo-ukiyo-doll | 2008-09-19 15:52 | 江戸の女性たち

「江戸浮世人形」人形師・岩下深雪の江戸はここにあり       ホームページ開設 http://edoukiyoningyo.edo-jidai.com


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